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「システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム」が事業最終年度の事後評価で最高評価「S]を取得

ルーブリックを基本とする定点評価のシステムを構築するなど他大学には見られない特色を持つ優れたカリキュラムの構築と、企業幹部経験者が駐在してコースワークや海外研修・研究室ローテーション・企業インターンシップ等の実務的研修など計画を超えた取り組みや、令和元(2019)年11月時点の修了者19名のうち16名が企業に、2名が産業界とのつながりを重視する公的研究機関に、1名が国立大学助教として就職している点など、様々な観点から極めて優れていると評価されました。

事後評価結果の詳細(特別研究員 日本学術振興会Webサイト)
(「平成25年度採択プログラム」内に掲載)

評価結果と取り組み
総括評価
総括評価S:計画を超えた取り組みが行われ、優れた成果が得られていることから、本事業の目的を十分に達成できたと評価できる。

プログラム名
システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム(略称「SiMS(シムス)」)

事業期間
2013年度~2019年度

取り組みの概要
産業が競争力を高め、イノベーションにより持続型社会を実現するために必要な「ことつくり発想型」研究人材を養成するためにデザインされた5年一貫の博士学位プログラム。企業教員/メンターの大胆な導入により構成された産学連携カリキュラムを通して、産業界を牽引できるグローバルリーダーの育成に特化している点が最大の特徴である。

・対象
大学院生
・部局名
大阪府立大学大学院 工学研究科、生命環境科学研究科、理学系研究科、人間社会システム科学研究科
大阪市立大学大学院 工学研究科

SiMSのポイント
・産業界を牽引できる、ことつくり発想の高度研究人材の育成に特化
・システム思考、デザイン思考そしてアントレプレナーシップを醸成する教育を産業界会と連携して実施
・科学技術シーズをもとにしたアイディエーション、ことつくり発想やビジネス企画を企業教員と構築
・すべての演習の成果は、アイディエーションワークショップで講演し、企業研究者、金融関係者、自治体関係者、ベンチャーキャピタリストと議論
・ブラウン大学やニューメキシコ大学での一週間のアントレプレナーインターンシップで技術ベースビジネスアイディアをブラッシュアップし、ピッチトークを行う
・3ヶ月以上の異分野研究と海外留学が必修
・3ヶ月以上の企業研究(インターンシップ)を実施

 

 

 

 

 

 

ロボットハッカソンへの参加          ロボットハッカソンでの受賞

プログラムコーディネーターのコメント
大阪府立大学 工学研究科 教授 藤村 紀文
アカデミアをめざす人材ではなく、産業界をめざす人材育成に的を絞る!
博士学位取得者を大学だけで育てるという発想を転換する!
この強烈なメッセージは、12年前多くの先生方に反対されました。それぞれの学生が自身のキャリアパスを自分でデザインするために、企業出身の教員と指導教員が共同で協力する地道な作業から生まれた、斬新な産学連携教育プログラムは、SiMSプログラムとして体系化され、多くの先生方の協力を得て大阪府立大学と大阪市立大学の大学院教育システムを改革しました。さらに、アントレプレナー教育プログラム(起業家教育/スタートアップサポート)と連携してイノベーションエコシステムを構築することに成功しました。

20世紀、多くの物質科学上の発見がイノベーションの発信源となったことは周知ですが、そこでは物質からデバイス、さらにシステムまでを包含する産業技術の高度な階層化が役割を果たしてきました。しかし近年、このような枠組みの硬直化が競争力の低下を招くことが認識され、これを克服するための「ことづくり」を中心とする産業構造シフトが始まっています。何をするか?それはどんな価値があるか?という発想からフィードバックされた基礎研究によるイノベーションの推進が、国際競争力のある産業の発展に貢献し、安全安心社会/持続型社会を支えていくことは間違いありません。

「もの」の開発に「こと」の考え方をダイレクトに融合し、素材から機能分子・デバイス、さらにそれらを統括するシステムまでの階層が高度に融合された斬新な、システム発想型研究開発戦略を想起できる高度研究リーダーを生み出す土壌が大阪に誕生しました。

今後は、産業界を牽引し、イノベーションエコシステムの一翼を担う人材としてサポートしてくれると確信しています。

お問い合わせ
大阪府立大学 高度人材育成センター
博士課程教育リーディングプログラム担当 河北
Tel 072-254-7567