第1回SiMS×Cadet合同シンポジウム

シンポジウム開催を振り返って
hoshina 大阪府立大学工学研究科
電子・数物系専攻 電子物理工学分野
第2期生 保科 政幸

今年の春先、高校時代の友人から突然電話がかかってきました。その内容は、彼が所属する大阪大学のリーディングプログラム(Cadetプログラム)とSiMSプログラムで学生間交流をしないかという提案でした。非常に興味深い提案と感じた私は、早速交流会を開くための話し合いへと駒を進めました。

SiMS・Cadet双方で運営委員を組織し、私が実行委員長として実際に委員会会議を数回行ったのですが、びっくりしたことがあります。それは、両プログラムが共に複合領域型(物質)に分類されるにもかかわらず、実はコンセプトが全く異なるプログラムだったのです。SiMSは工学から生物まで幅広い分野の学生を有し、産業界で活躍するということを意識したプログラムであるのに対し、Cadetはどちらかというと物質化学に特化した非常に深い専門性を目指すプログラムでした。当然、物事の考え方自体が異なりますので、最初のうちは意思疎通が困難でした。その中でも、お互いの良さを出しながら進める道を模索した結果、今回(12/7)の第1回SiMS×Cadet合同シンポジウム開催へとこぎつけることが出来ました。

シンポジウム当日は、30名以上の学生が集まってくれました。今回はオーラルとポスター両方の発表を参加者全員に行ってもらったのですが、私の予想通り、互いのプログラムの特徴が発表に色濃く出ていたのです。これには、大半の参加者の学生が困惑したと思います。私が今回、このシンポジウムに求めたものは、自分たちとは異なる「文化」を持つ人たちと交流することで、自身の所属するリーディングプログラムがどういう立ち位置にあるのかを実感してもらうことでした。本シンポジウムに参加した学生は、発表を通して研究の内容だけではなく、色々な視点から自分を見つめ直すいい機会になったと思います。また、大学間の人脈形成にも一役買うことが出来たのではないでしょうか。

大学の垣根を越えた交流が如何に重要かということは、今回のシンポジウムを通して実感できました。今後も、このような機会を設けて自身の糧にすると共にSiMSプログラム全体の向上に貢献していきたいと思います。

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