28年度履修の手引き
▼ I. システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム(SiMS) | ▼ II. 履修要項 |
▼ III. 学生支援 |▼ IV. その他
I. システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム(SiMSプログラム)
産業が競争力を高め、イノベーションにより持続型社会を実現するため、グローバルリーダーシップを発揮できる博士研究人材が強く求められています。大阪府立大学・大阪市立大学はこのような人材育成を特段に強化する「博士課程教育リーディングプログラム」推進拠点の一つに文部科学省により選ばれました。産業界を牽引するグローバルリーダーを育成するための5年一貫制の博士学位プログラム「システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム」です。
1.教育目的
持続可能社会実現へ向け、エネルギー・産業資源等の確保困難性を前提にしつつ、安定的な環境と文明が維持できる産業スタイル、生活スタイルを実現するにあたって物質科学はその根底を支えています。例えば、太陽光など再生可能エネルギーの集約と蓄積、その有効利用などの革新的技術、生命現象の分子レベルでの解明から既存学問の枠を越えた健康、食料、環境問題へのアプローチなどは、持続可能社会設計の前提を刷新し、あるべき形を浮き彫りにする重要な要素となり得ます。一方、多くの要素が複雑に絡み合う持続可能社会実現に向けた課題解決を物質科学の立場から目指すには、例えば、システムにおいて機能を発現する物質、ビッグデータ等の新しい情報技術課題へアプローチできるナノ科学、などの複合的視点が不可欠であり、「ことづくり」の発想からフィードバックされた階層融合的な新しい物質科学の方法論構築が必須となります。本学位プログラムではこのような視点に立って、上記課題の解決にあたる以下のような資質を有する研究リーダーを養成することを目的とします。
2.教育目標
- 豊かな教養をもち、工学が、自然、環境、社会、歴史、人間、文化とどのような関係にあるかを深く理解し、科学・技術が社会と自然に及ぼす影響を認識し、技術者が社会に対して負っている責任を自覚し、高い倫理観をもちます。
- 物質科学の基礎力を基盤とした専門知識と技術を体系的に理解し、分野を牽引することができます。
- システム的発想から階層融合的に研究戦略を構築できる研究デザイン力をもちます。
- 基礎的研究を産業的イノベーションへ結びつける突破力をもちます。
- 自らの発想を世界に根付かせるリーダーシップと国際発信力 をもちます。
- 単一階層に閉じた発想からは決して具現化しないイノベーションをエレクトロニクス分野、エネルギー分野そして生命科学分野へと誘導できる「ものからことへの生きたリンク」を構築できる「システム発想型」研究リーダーとしての資質をもちます。
- これらの素養を翼として、国際競争力を持ち、安全安心、且つ持続的社会実現に貢献できる新産業を創出できる「マネジメント力」をもちます。
3.カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)
- 「システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラムが目指す学修成果」の達成を目的として、5年一貫の教育課程編成を行います。
- 単一階層に閉じた発想からは決して具現化しないイノベーションをエレクトロニクス分野、エネルギー分野そして生命科学分野へと誘導できる「ものからことへの生きたリンク」を構築できる「システム発想型」研究リーダーを養成します。単に出口を見据えた研究手法を有する研究者を養成するのではなく、物質とシステムの情報を媒介とした新しい「ことづくり」の概念を創出でき、社会システムまでを見渡せる人材を養成するための異分野融合型・産学官協同型カリキュラムを提供します。
- リテラシー科目は、リーダーとして必須の素養である科学を俯瞰的に見る力を醸成することを目的とします。
- インターディシプリナリー科目(物質科学基礎科目、システム系基礎科目、研究室ローテーション)は、分野・階層横断的研究力を醸成する基盤となり、学生が幅広い学修と柔軟で俯瞰的な問題設定能力を身につけることを目指します。
- アイディエーション科目とグローバル科目は、複雑なものごとを俯瞰的に見る「システム思考」と、新しい発想を創造する「デザイン思考」、それらを具現化する「マネジメント力」を総合的に醸成するために編成され、本学位プログラムのカリキュラムの中心となります。
- アントレプレナーシップ科目とグローバル科目では、産業界、外国人と協同で講義・研究・演習などを行うことによって、グローバル化した産業界で生じる様々な問題を見いだし、その解決に応用できる能力(システム発想型問題設定力)を育成します。
4.ディプロマ・ポリシー(学修評価・プログラム修了認定の方針)
真理の探究と知の創造を重視し、自然環境と調和する科学技術の発展を図り、持続可能な社会の発展と文化の創造に貢献し、「エネルギー」、「エレクトロニクス」、「生命科学」分野における産業イノベーションをもたらすことをその基本の理念とします。この理念のもとで教育を実践し、修了が認定されるためには、
- 物質科学の専門分野をリードできる確固とした物質科学基礎力
- システム的発想から階層融合的に研究戦略を構築できるデザイン力
- 基礎的研究を産業的イノベーションへ結びつける突破力とそのマネジメント力
- 自らの発想を世界に根付かせるリーダーシップと国際発信力
に基づいて問題を認識し、評価し、解決する基本的な能力を培い、創造性と個性を伸ばし、豊かな教養、高い倫理観と専門能力を修得する必要があります。
特に本プログラムでは、システム系の発想で物質科学を俯瞰し、新しい問題点を見いだしているか、その問題点を解決するために必要な素養を得るために自らの力でデザインしたコースワークと研究計画が遂行でき、エネルギー科学、エレクトロニクスあるいは生命科学の分野で産業的イノベーションへ結びつける突破力とそのマネジメント力が養成されたか、が重要な評価基準となります。
5.学位プログラムを実施する研究科・専攻及び学位プログラムを実施する専攻のコースの名称
【大阪府立大学大学院】
研究科名 | 専攻名 | 学位プログラムを実施する専攻に置くコースの名称 |
工学研究科 | 機械系専攻 | リーディングプログラムコース |
航空宇宙海洋系専攻 | 航空宇宙工学分野リーディングプログラムコース | |
海洋システム工学分野リーディングプログラムコース | ||
電子・数物系専攻 | 数理工学分野リーディングプログラムコース | |
電子物理工学分野リーディングプログラムコース | ||
電気・情報系専攻 | 電気情報システム工学分野リーディングプログラムコース | |
知能情報工学分野リーディングプログラムコース | ||
物質・化学系専攻 | 応用化学分野リーディングプログラムコース | |
化学工学分野リーディングプログラム | ||
マテリアル工学分野リーディングプログラム | ||
量子放射線系専攻 | リーディングプログラムコース | |
生命環境科学研究科 | 応用生命科学専攻 | リーディングプログラムコース |
緑地環境科学専攻 | リーディングプログラムコース | |
理学系研究科 | 物理科学専攻 | リーディングプログラムコース |
分子科学専攻 | リーディングプログラムコース | |
生物科学専攻 | リーディングプログラムコース | |
情報数理科学専攻 | リーディングプログラムコース |
【大阪市立大学大学院】
研究科名 | 専攻名 | 学位プログラムを実施する専攻のコース |
工学研究科 | 機械物理系専攻 | リーディングプログラムコース |
電子情報系専攻 | リーディングプログラムコース | |
化学生物系専攻 | リーディングプログラムコース |
II. 履修要項
1.授業科目の履修及び単位修得
リーディングプログラムコースでは、在学する研究科の専攻が定める教育課程および学位プログラム教育課程の授業科目を履修し、それぞれ修了に必要な単位を修得すること。
2.教育課程
学位プログラム教育課程は別表(次ページ参照)のとおりである。
3.履修に関する注意事項
(1) 受講申請、成績の評価、単位修得、その他学年歴などについては、大阪府立大学大学院又は大阪市立大学大学院の定めるところによる。
(2) インターディシプリナリー科目の履修について
① 物質系基礎科目又はシステム系基礎科目の科目選択および履修について
物質系基礎科目(物質システム概論を含む8科目) | ■メンタリングによって各自いずれか一方のみを選択(システム系の学生は、物質系基礎科目を履修し、物質系の学生はシステム系基礎科目を履修する。2科目4単位以上修得すること。) ■「物質システム概論」、「システム工学概論」は、システム系学生が物質系基礎科目を、あるいは物質系学生がシステム系基礎科目を学ぶための導入科目である。必修科目ではないが、履修することを強く推奨する。 |
システム系基礎科目(システム工学概論を含む8科目 |
② SiMS特別研究(必修、2単位)の履修について
所属する研究室とは異なる分野・専門の研究室で3ヶ月程度異分野の研究活動を行う授業である。履修フローは次のとおり。
- 履修する年度を決める。履修する年度の当初に受講申請をする。
- メンター教員(9ページ「3.企業幹部経験者による個別メンター制度」参照)とダイアログを行い、履修する研究室等を選定する。
(学生を受け入れてくれる研究室および研究テーマ等は、SiMSホームページの「研究室ローテーション」をクリックし、「SiMS特別研究・研究室ローテーション」にログインして調べる。ID,パスワード、ホームページの更新時期は別途知らせる。) - 同時に研究指導教員の了承を得て、履修を希望する期間を決める。
- メンター教員に所定の申請書を提出する。
- メンター教員と受け入れ研究先の教員は、申請書の内容について協議し、受入の可否、受入の要件その他必要な事項を決定する。
- メンター教員と研究室ローテーション審査教員は、申請書の内容について協議し、プログラムの目的に合致していることを確認し、決定する。
- メンター教員は、協議結果(受入の可否、受入の要件等)について学生に連絡する。
- 履修を開始する。(異分野の研究活動を開始する。)
- 履修期間中は週報を、履修終了後には報告書を、メンター教員に提出する。
(3) アイディエーション科目の履修について
戦略的システム思考力演習は4人ないし5人のグループ単位で行う。第1回の授業でグループ分けを行うので必ず出席すること。
(4) 3-5年次配当科目の履修について
3-5年次には、グローバルリーダー演習(海外研修)などの授業科目が配当されている。海外での授業に関しては受講申請以外に留学ビザの取得など別途の手続きが必要な場合がある。学生一人ひとりで事情が異なる(研修先、研修期間など)ので、履修に関連する事項は、必要の都度知らせる。
別表
■システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム教育課程
科目区分 |
授業科目名 | 単位数○数字は必修 | 配当年次 | 履修を指定する単位数等 | |
---|---|---|---|---|---|
計 | 18単位以上(必修12単位を含む。) | ||||
リテラシー科目 | 科学リテラシー | ② | 1-2 | 4単位以上 | |
国際環境論 | 2 | 1-2 | |||
課題設定型演習 | 2 | 1-2 | |||
イノベーション創出型研究者養成 | ② | 1-2 | |||
インターディシプリナリー科目 | 分野・階層横断的研究科目 | SiMS特別研究 | ② | 1-2 | 2単位 |
物質系基礎科目(システム系学生履修科目) | 物質システム概論 | 2 | 1-2 | 各専攻が、学生の専攻のカリキュラムを勘案し、学生ごとに物質系基礎科目又はシステム系基礎科目のいずれかを選択する。各専攻が選択した科目の内から4単位以上 | |
エネルギー物質科学概論 | 2 | 1-2 | |||
エレクトロニクス物質科学概論 | 2 | 1-2 | |||
生体物質科学概論 | 2 | 1-2 | |||
プロセスシステム概論 | 2 | 1-2 | |||
生体システム概論 | 2 | 1-2 | |||
システム系基礎科目(物質系学生履修科目) | システム工学概論 | 2 | 1-2 | ||
エネルギーシステム概論 | 2 | 1-2 | |||
情報システム概論 | 2 | 1-2 | |||
電力システム概論 | 2 | 1-2 | |||
コミュニケーションシステム概論 | 2 | 1-2 | |||
バイオインフォマティクス概論 | 2 | 1-2 | |||
アイディエーション科目 | 戦略的システム思考力演習 | ② | 1-2 | 2単位以上 | |
国際アイディエーション演習 | 2 | 3-5 | |||
グローバル科目 | グローバルコミュニケーション演習 | 2 | 1-2 | 2単位以上 | |
グローバルリーダー演習 | ② | 3-5 | |||
アントレプレナーシップ 科目 |
物質システムビジネス概論 | 2 | 3-5 | 4単位以上 | |
イノベーション創出型研究者養成I(TEC-I) | 2 | 3-5 | |||
イノベーション創出型研究者養成II(TEC-II) | ② | 3-5 | |||
イノベーション創出型研究者養成Ⅲ(TEC-III) | 2 | 3-5 | |||
イノベーション創出型研究者養成Ⅳ(TEC-IV) | 2 | 3-5 |
4.受講申請の注意事項
【大阪府立大学の学生】
- 府大開講のSiMS科目は、Web申請し府大で履修すること。
- コミュニケーションシステム概論(前期:府大開講、後期:市大開講)については、いずれの大学でも受講できる。市大での履修を希望する者はWeb申請ができないので、在学する研究科の教務担当まで申し出ること。
- 専攻の標準履修課程表の科目が受講申請画面に表示されないケースがある。
SiMS科目と専攻の科目が同じ場合は、SiMS科目のみ表示される。(下表参照)
例えば、SiMS科目のエネルギー物質科学概論と物質循環科学・工学特論は同じ科目であるが、受講申請画面にはSiMS科目の「エネルギー物質科学概論」が表示され、「物質循環科学・工学特論」は表示されない。物質循環科学・工学特論の履修を希望する場合は、エネルギー物質科学概論を受講申請すること。なお、当該科目を履修し修得した単位は、同専攻同分野の修了要件単位に算入される。SiMS科目 標準履修課程表の専門科目(SiMS科目と同じ科目)
( )内は科目を開設する専攻等の名称物質系
基礎科目エネルギー物質科学概論 物質循環科学・工学特論
(物質・化学系専攻化学工学分野)生体物質科学概論 応用生命科学概論(応用生命科学専攻1年次生)
応用生命科学特論A(応用生命科学専攻2年次生)プロセスシステム概論 プロセスシステム工学特論
(物質・化学系専攻 化学工学分野)生体システム概論 生体高分子化学特論
(物質・化学系専攻応用化学分野、マテリアル工学分野)システム系
基礎科目エネルギーシステム概論 エネルギーシステム工学特論(機械系専攻) 情報システム概論 ニューロサイエンス特論
(電子・数物系専攻数理工学分野、電気・情報系専攻知能情報工学分野)電力システム概論 電力システム解析特論
(電気・情報系専攻電気情報システム工学分野)コミュニケーションシステム概論 情報システム特論
(電子・数物系専攻数理工学分野、電気・情報系専攻電気情報システム工学分野、知能情報工学分野)バイオインフォマティクス概論 バイオインフォマティクス特論
(応用生命科学専攻) - 博士前期課程2年次からリーディングプログラムコースで学修する学生がSiMS科目と同じ科目を1年次に履修し単位を修得済みの場合、自動的にSiMS科目を履修し単位を修得したものとする。従って、2年次以降の履修簿、成績証明書にはSiMS科目の名称、単位数等が表記され、標準履修課程表の専門科目の名称等は表記されない。ただし、専攻の修了要件単位には算入される。
- リテラシー科目「イノベーション創出型研究者養成」を履修し修得した単位は、在学する研究科・専攻の修了要件の単位に算入される。
- 大学院共通教育科目の国際環境学特論は、リテラシー科目「国際環境論」と同じ科目であり、受講申請画面には、「国際環境論」と表示されるので、この科目を受講申請すること。
【大阪市立大学の学生】
- 府大開講か否かに関わらず、SiMS科目については、通常の科目と同様にWeb履修システムにより履修登録すること。
- 市大開講のSiMS科目は、市大で履修すること。ただし、コミュニケーションシステム概論(前期:府大開講、後期:市大開講)については、府大での受講を可とする。
5.共同実施する大学院での履修について
大阪府立大学大学院の学生が大阪市立大学大学院で開講する授業科目を履修するとき又は大阪市立大学大学院の学生が大阪府立大学大学院で開講する授業科目を履修するときは、開講する大学院の学生証(リーディングプログラム履修生)が必要。
【大阪府立大学大学院の学生】
大阪市立大学大学院で開講する授業科目を履修するときは、学生サポートセンター1F工学部教務担当に申し出て所定の手続きを行い、学生証を受け取り、常時携帯すること。
【大阪市立大学大学院の学生】
大阪府立大学大学院で開講する授業科目を履修するときは、リーディングプログラム
支援室(10ページⅣ.その他「2.リーディングプログラム支援室」参照)で所定の手続きを行い、学生証を受け取り、常時携帯すること。
6.達成状況の評価
学位プログラムの学修の達成状況の評価は、次表のとおり行う。
評価方法 | 実施時期 | 受験資格等 |
SiMS Qualifying Examination | 2年次終了時 | リテラシー科目、インターディシプリナリー科目、アイディエーション科目の履修を指定する単位、計12単位以上(必修を含む。)を修得した者 |
SiMS Pre-Defense | 4年次終了時 | |
SiMS Defense | 5年次終了時 | 研究科専攻の博士課程後期の課程修了要件を満たす見込みの者で、別表の表中18単位以上(必修12単位を含む。)を修得した者 |
※ これらの評価は、前表の受験資格を満たした者には実施時期を早めることがある。
対象者は、学期の後期に入学しリーディングプログラムコースで学修する者のほか、次の者が想定される。
・SiMS Qualifying Examination
博士課程前期の課程2年次生からリーディングプログラムコースに在学し、前表の受験資格を満たした者
・SiMS Defense
※ 博士課程後期の課程の修了年限短縮を認められ、かつ、前表の受験資格を満たした者
SiMS Qualifying Examination等の審査日程、審査方法その他必要な事項については、事前に説明がある。
なお、SiMS Qualifying Examinationの審査については、7.進級要件を参照すること。
7.進級要件
3年次に進級するには、次の要件を全て満たさなければならない。
- 博士課程前期の課程を修了し、博士課程後期の課程に入学すること。
- 6.に記載のSiMS Qualifying Examination(SiMS QE)の審査に合格すること。
【SiMS Qualifying Examination(SiMS QE)の審査】
評価項目 | 配点 | 評価方法等 |
履修成績評価 | 100点 | 以下の4つの必修科目の成績で評価する。 1)科学リテラシー 2)イノベーション創出型研究者養成 3)SiMS特別研究 4)戦略的システム思考力演習 |
書類審査 | 100点 | 小論文の成績で評価する。 ・課題に対して、2000字(図を除く)以内で小論文を作成すること。 (課題は事前に公開し、作成のための期間も設定する。) |
面接審査 | 100点 | 面接の成績で評価する。 ・書類審査(小論文)の内容のプレゼンテーションと質疑応答より審査する。(プレゼン10分、質疑応答15分とする。) |
8.学位プログラムの修了
次の要件を全て満たし、学位プログラムの修了が認定されたとき修了となる。
- 所属研究科専攻博士課程後期の課程の修了要件を満たすこと。
- 6.に記載のSiMS Defenseの審査に合格すること。
9.学位プログラム修了の学位記への付記等
学位プログラムを修了した者の学位記には、在学する研究科専攻の学位に「システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム」修了が付記される。
また、修了時に交付する成績証明書には、所属研究科専攻のリーディングプログラムコースを修了したことが明記される。
10.学修資格の喪失
学位プログラムの学修の成果および取り組み姿勢などを検討した結果、学修を継続するには不適格であると判断されたときは、学位プログラムの学修資格を失う。ただし、所属研究科専攻での授業科目の履修・論文作成を妨げるものではない。
>III. 学生支援
1.学修奨励金
このプログラムを学修する者が学業及び研究に専念できるように、支給申請(申請手続きは別途お知らせします。)をした者に対して所定の審査を経た上で、下記予定額の奨励金(給付型)を支給します。
なお、奨励金と重複して受給できない奨学金や給付型経費等が定められています。受給資格として、次に掲げる要件をすべて満たす必要があります。
① 独立行政法人日本学術振興会の特別研究員(DC)に採用されていないこと
② 独立行政法人日本学生支援機構の奨学金を給付または貸与されていないこと
③ 国費留学生として日本政府(文部科学省)の奨学金を受給していないこと
④ 外国人留学生で母国の奨学金を受給していないこと
⑤ 大学独自の奨学金を受給していないこと
⑥ 給与又は報酬(アルバイト料を含む。)を受給していないこと
⑦ 学位プログラムの実施に関連しないティーチング・アシスタント、リサーチ・アシスタント活動の対価を受給していないこと、又は学位プログラムの実施に関連して当該活動を週5時間を超えて行い、その対価を受給していないこと
現時点で予定されている奨励金の額は、次表のとおりです。
学位プログラムの学修年次 | 奨励金の額 |
1年次 - 2年次 | 年額 1,200,000円を限度とする。 |
3年次 - 5年次 | 年額 1,800,000円から2,400,000円とする。 |
2.教育研究活動費
このプログラムを学修する上で必要な学会参加費、海外研修費等は、予算の範囲内で支給します。支給申請等の手続きについては、必要の都度お知らせします。
3.企業幹部経験者による個別メンター制度
プログラムの学修開始時に、一人ひとりの学生に担当のメンター教員が割り当てられ、メンター教員からプログラムの履修、自主研究計画策定、研究室ローテーション、海外留学等の包括的サポートを受けることができます。
4.企業インターンシップならびにキヤリアパス支援の制度
多くの博士研究者を産業界に送り出した実績のある「産学協同高度人材育成センター」より、企業インターンシップ先の選定や個別のキヤリアパス設計などに関するサポートを受けることができます。
IV. その他
1.学生教育研究災害傷害保険等の加入
学位プログラムを学修する者は、在学期間を通じて学生教育研究災害傷害保険及び学研災付帯賠償責任保険又はこれらと同種の保険に加入しなければなりません。
2.リーディングプログラム支援室(SiMS事務局)
学位プログラムに関する事務は、リーディングプログラム支援室が行います。
支援室には、メンター教員と事務職員が在室しており、授業科目の履修、学生支援その他の必要事項に関する連絡や相談等の業務を行っています。
支援室の場所、連絡先等は以下の通りです。
〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1-1
大阪府立大学 中百舌鳥キャンパス A6棟3階316号室
TEL 072-252-1161 (代表) 内線3075
072-254-7852 (ダイヤルイン)
FAX 072-254-8293
E-mail: SiMS-office@ml.osakafu-u.ac.jp
URL: http://sims-program.osakafu-u.ac.jp/
3.リーディングプログラム学修に関する相談窓口
リーディングプログラム学修に関する相談、問い合わせ等は、上記2.リーディングプログラム支援室(SiMS支援室)、または下記までお願いします。
大阪府立大学 教育推進課 教務グループ(A3棟)
大阪市立大学 大学運営本部 学務企画課 工学研究科・工学部教務担当